「ファルセット」って?
ファルセットとは歌手が特に高いピッチ(音高)に対応するために作り出す声色、及びその発声技術を指します。「仮声」と訳されることもある。日本語でいう「裏声」と似た言葉である。日本で「ファルセット」という言葉が使われるのは主に歌唱の際であり、話声に対して適用されることは稀である。声楽において「ファルセット」が示すものは流儀によって異なり多様化している。
ファルセットという言葉の元々の意味は「不適切な声(発声)」「偽りの声」といったものである。十分な音量が出ない、音色的に欠陥がある、言葉がのらないといった理由で歌唱に不適当な声ということである。
実際には実声とファルセットの対立を作ることが表現上必要とされ、同時にファルセットの声種的特色を実声に取り込むことも重要視される。
ファルセットと呼ばれうる声全般に共通の特徴は高い声が出しやすく、起声が弱く、喉の負担が小さいことである。
ファルセットとは、「ソウル音楽」では非常にありふれた歌唱技巧で、ロックのボーカリストもこの歌唱法を応用している。多くの女性は自然にファルセットを歌うことができる。正規の声とファルセットの違いを女声歌手において見極めることは、男声歌手の場合に比べて容易でない。より高い音域に達する女声歌手においては、たいてい自然な発声からファルセットに切り替えて歌っている。女声歌手の場合はファルセットによって、男声歌手ではめったに出せないハーモニクスを出すこともできる。